脅しで洗脳?!
【ご注意】
引き続き、ある宗教に関する記事ですが、これはあくまでも、
当時小学生だったある一人の女の子が感じていた気持ちです。
その女の子は、母から伝えられた情報を、そのようにしか理解できなかった、
という記録です。
他のご家庭のお子さんは、また全然受け取り方が違うかもしれませんし、
その宗教について詳しく説明するものでもなく、正確でもないかもしれませんので、ご了承ください。
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母が始めた宗教を、必然的にやるしかなくなり、二世となった私。
最初に教えられたのは、この神様は、とても愛のある神様なのだということでした。
でも・・・
この教えを守らないと、ハルマゲドンで滅ぼされますよ!
と、天を仰ぎ泣き叫びながら滅びゆく人々の地獄絵図をいきなり見せられて、
こんな風に滅びたくないでしょう?
この時になったら、泣いてももう駄目なんですよ~。
だから、お勉強しましょうねっ♪
って・・・。
子供だった私には、正直脅しにしか感じられませんでした。
こんなふうに死にたくなければやりなさい、なんて
そんなこと、本当に愛のある神様がすることなんだろうか?
脅しとしか捉えることができなかったのは、
とにかくそのハルマゲドンがめちゃくちゃ強調されていたことと、
絶対に禁止!の掟が、もんのすごく多かったからです。
禁止されていたこととは、
祝うこと→誕生日・クリスマス・お正月・こどもの日・母の日・父の日・敬老の日・国の祝日・・・とにかく、楽しいイベント事は全部だめ。
子供会等のそういった行事も、行かせてもらえませんでした。
また、勝ち負けのあるスポーツ、その宗教をやっていない子と親しく遊ぶこと、テレビを見ること、流行りの音楽を聴くこと(歌詞のある音楽は全部禁止されました。)、恋愛、ホラー、アイドルや芸能人を好きになること・・
上記の内容が含まれた漫画や本も、全部禁止です。
洗脳に影響のないクラシック音楽や、おかたい内容の一部の教育番組は許されていました。
他にも、個人のこじつけによる?禁止も色々あったと思います。
(それぞれ宗教的な理由はあるのですが、小さい私には十分理解ができませんでしたので、ここには書きません。伝えられた理由よりも、禁じられた悲しみのほうがずっと大きかったということです。)
また、運動会に参加しても、勝ち負けのある競技は出るな・国旗掲揚には参加するな・校歌と国歌は歌うな・・・って、運動会出る意味あるの?という
本当に浮世離れするような行動をしろという、すんごい圧力を常にかけられました。
〇〇ちゃんは、国歌斉唱の時に「私はできません!」って先生に宣言して、
その場を離れていたんだってよ~~えらいわね~立派よね~!
だからあなたもそうしなさい!!できるでしょ!それが信仰なのよ!!
出来ない子は、悪魔の子だよ!!
とかいつもいつも言われて・・
それが出来ないとなると、極悪人扱いでしたよ。
そんなこと、協調性がないととたんにはじかれちゃう小学生では
よっっぽど気が強い子・周りを気にしない子しか無理じゃない?
その前に、その宗教を十分理解・納得して信仰に熱く、確固たる信念を持っていないとね。
・・・そんなこと、私にはまだまだ早すぎるのでは。
と、小さな私は思っていました。
内気なほうでしたし、私にはめちゃめちゃ辛かったです。
いきなり、今までの楽しみを全部取り上げられて、訳もわからず(理解する前に)全部禁止されて、できなければ極悪人扱い。
本当に、小さいのによくおかしくならずに自分を保ってたと思います。
小学校低学年といえば、お友達と遊びたい盛り。
その宗教をやっていない子と遊ぶなって言うけど、
当時私がいた全校生徒千人超えのマンモス校の中で、
その宗教に入っていた子は、私を含めて3人だけ。うち2人は兄妹。
(つまり2家庭のみ)ちなみに、学年バラバラ。
遊ぶ人、いないじゃん・・・。
みんなと一緒に、休み時間に昨日見たテレビの話をしたかったし、
仲良くなったお友達と、放課後に遊びたかった。
皆は、温かい家族にお誕生日をお祝いしてもらえて、愛されていて羨ましい。
クリスマスにはケーキを食べて、本当に楽しそう。
普通の家に生まれたかったな・・。
私は、本当の気持ちを誰にも言えず、いつも独りぼっちだなぁと感じていました。
歌番組を見てみたい。
お友達と、休み時間にアイドルの話をしてみたい。
放課後、仲良しのお友達と遊んでみたい。
誕生日を祝ってもらうのって、どんなに嬉しいんだろう。
皆と同じように、クリスマスのケーキを選んでみたい。
私の家では禁止されるばかりで、他に何も楽しいことをさせてもらえなかったので、
妄想したり、絵を描いたり、本を読んではその世界の中で自分を自由に行動させたりしてやり過ごすしかありませんでした。
小学校で一番最初にもらった通信簿には、
「明るくて素直なのでお友達に好かれていて、いつも皆に囲まれてます」と書いてありました。
だから素の私は、そういう子だったんだと思います。
母が宗教を始めてからは、
「空想にふけっていることが多いです。」とか、
「おとなしすぎです。」などと書かれるようになり、
友達からも「小学校の時、暗かったよね。」
と言われるようになってしまいました。
私の双子の弟たちは、二人とも知的障害があります。
母は弟たちにかかりきりでしたので、私は
一人で自分のことをして、学校でも家でもどうにか自分を抑えて、いい子でいなければなりませんでした。
どうやって自分を抑えていたのか。
そして、禁止されたことを破ると・・
どんな恐ろしい罰が待っていたのか。
あまりにも悲しく恐ろしい事実ですが、
それはまた次回に書きたいと思います。
もし今、同じ状況で、苦しさを感じている子がいたら伝えたいです。
「あたなは悪くない。今、『辛い』と感じるのは、とても健康なことだよ。いつか心が自由になれる日が来るから、大丈夫。」